PMシンポジウム1日目
感想中心のレポート。
基調講演1 「希望のチカラ」
正直なところ、激しくつまらなかった。具体的なデータもなく、一般論以上の話もなく。言っていることすべてが薄っぺらく聞こえ、増田に書かれていたとしてもhotentryに入らないだろう。
基調講演2 「スーパーコンピュータ京」
スパコンの話としては面白いところもあるけれど、スパコンの話でしか無い。PMシンポジウム知らなかったとか言っちゃってもいいけど、もう少しプロマネの話してくれてもいいのに。京の開発をどう回したか、ってのは結構皆興味があったんだろうけど、その話がほとんどなく、スパコンとはなんぞ、とかスパコン開発の歴史に終始してしまい残念。あと、プレゼンがアレだったけど、思いっきり開発の中の人、なんだろうな。ここのところプレゼン上手い人ばっかり見てたから少し新鮮だった。
MS-3 半常識の型破り経営術
有名な未来工業の山田さんの講演。スライドとか無く、50分しゃべりっぱなし。
「儲かってないところの逆のことをやる(ホウレンソウ禁止、残業禁止、成果主義禁止、ノルマ主義禁止、完全年功序列)」「社員が喜ぶことをやる」「餌がなければ働くわけがない」「コストダウンで人件費削減しても働くわけがない」「パートで半分の給料で働くわけがない」
などなど。最後にサポートの人が「とにかく性善説でやってるんです」といっていたけど、ソッチのほうが絶対に面白いよな。
IT-4 CCPM適用によるプロジェクトマネジメント
この日唯一のプロマネっぽい話。
大和ハウスと富士通でやったプロジェクトの話。
「CCPM使ったけど、CCPM最高、もうこれ以外やりたくない」という事例紹介。
この発表はすごくわかりやすかったし、納得している人も多かったんじゃなかろうか。
CCPMを軽くおさらいしとくと
・パーキンソンの法則
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
・学生症候群
「納期のある作業を行う際に、余裕時間があればあるほど、実際に作業を開始する時期を遅らせてしまう」
この法則により、通常のWBSを分割してそれぞれに微妙なバッファを持たせるプロジェクトは”通常”遅延する。それを防ぐために、各タスクにバッファを持たせないこと、各タスクに納期を設けないことを徹底する(日付でなく、”あとどれくらいで終わるか”を見る)。
というような感じ。
これは至極そのとおりに思えるから、やるべきだよな。自分のやり方はウォーターフォールの場合、前倒し必須としてたりするけど、それはこれに近い気がする。アジャイルの場合では、最初に「最速でどれくらいで終わるか」を聞いて、とりあえずそれでやってもらって、遅れてもいい、としている。